
ヨーロッパで生まれ、日本で改良
もう喫茶店でもなかなか出会えないちょっと貴重なコーヒーの「コーヒーサイフォン」。
もともと「サイフォン」という器具で作るコーヒーは19世紀のヨーロッパから広がったようです。
日本のレトロなイメージがあったので意外だなと思い調べてみると、この器具をこの形にアレンジしたのが、河野彬という日本の方でかれこれ100年ほど前でした。
なので海外では「コーノ式」と呼ばれたりするそうです。
ちなみに「サイフォン式コーヒー」や「サイフォンコーヒー」とも呼ばれていますが正式名称はどっちだろう??
コーヒーサイフォンとは?
簡単に説明すると、密閉されたフラスコに、アルコールランプであっためられたお湯が気圧により上昇し、ロートという入れ物の中の挽いたコーヒー豆と混ざりコーヒーを抽出。
アルコールランプを外すと温度と共に気圧が下がり、フラスコ内にコーヒーの液体が落ちて完成です!
コーヒーサイフォンはどんな味?
見たことはあるけど飲んだことがなかったので普段飲んでいるドリップに比べてどのくらい味が違うのか、あまり期待せず同じコーヒー豆を使って飲み比べすると、味が全く違くて驚きました。
ドリップよりまろやかでコクがあって酸味があるけど苦味もしっかりある、
とても作りがいのある味でした。
ドリップって注いでるうちに出来上がりがぬるくなっちゃうことってありません??
サイフォンなら出来立ては沸騰寸前の温度ということで必ず無茶苦茶熱い 笑
しばらく置いて温度が下がってから飲むとあら不思議、味がさっきと全然違くてまるで2回コーヒーを楽しめるような感覚なんです。
なぜにコーヒーサイフォン??
ところでなぜ突然コーヒーサイフォンなのかというと、前回の記事ARTが来るというイベントを友達の肉バルで昼から夕方まで開催し、そこで提供したらお客さんがより楽しめるかなと思ったからです。
楽しめるのがなぜコーヒーだったのかというと、飲食できるアートギャラリーをいくつか周ったんですがどこもコーヒーが高級で美味しくて、絵を楽しみながら見るのにすごく相性がいいなと思ったからでした。
絵ってびっくりするくらい高値だったりして、それくらい価値のあるものはやはり安っぽいコーヒーより、高級感のあるコーヒーのがより贅沢感がプラスされ、毎日節約して窮屈に過ごす僕にとってはとても優雅な気分を味わえました 笑
ちなみに有名ブランドのHARIOでも3人前のサイフォンが6000円くらいで買えちゃいます。

イベントで大反響
イベントではビールも提供していたし、まだ自粛の雰囲気もあり知り合いもあまり来れない中、せめて2,3杯出てくれれば、、、
なんて思ってたんですがこれが予想以上の反響!
オープンカウンターで作ってたんですが、アルコールランプを使うレトロな作り方にたくさんの方が興味津々で、もの珍しそうに、まるでART観賞するように見てくれる方も結構いて、そのおかげもあったようです。
誰も見てないとこで作るより、敢えて見えるとこで作るのが大事ですね!
おかわりしてくれる方もいて、その日は約5時間オープンしていましたが合計15杯くらい作りました。
美味しく作るのって結構難しくていろんなコーヒーで20杯くらい味見して、お腹タプタプになって眠れなくなるくらい勉強した甲斐がありましたv
美味しく作るために
ここで意外と知られてないテクニックを一つご紹介!
(一般的な作り方はいろんなところで紹介されてるので割愛)
独学だと限界があるので、「ブルーボトルコーヒー」という人気珈琲店で研修を受けて(誰でも無料で受けられます)スタッフさんにあれやこれや聞きまくったのもあるんですが、沸騰したお湯だと苦味も多く抽出されてしまうので、ローターにお湯が溜まった後少し冷まし、それからコーヒー(挽いた豆)を投入です。
大体10秒ほどお湯を掻き回すと90度くらいに温度が下がるので、それから粉入れることでコクや酸味はしっかりあるけど苦すぎないコーヒーができるという技です。
ネットで見られるサイフォンの作り方は必ずローターにあらかじめ粉を入れますが、後から入れても作れるので、なるほど!って感じです。
また、大切な攪拌(コーヒーとお湯が混ざるよう掻き回すこと)をしないことで酸味の薄い苦味の濃いコーヒーができて、そういう味が好みって人もいたりしました。
他にもいろんな工夫ができそうですね。
サイフォンコーヒーを使うと微妙なお湯の温度変化や攪拌や抽出時間により苦くなったりコクが増したり酸味があったりなどなど、ものすごく味が変わってしまいます。
これをコントロールできるようになれば1種類のコーヒーでいろんな味を作れたりしてすごく楽しいと思いました。
と、いうことでイベントで大人気、レトロな演出も楽しめるサイフォンコーヒー。
作れるようになればバリスタやる条件でアコギライブやらせてもらえたりとかいいことあったりして!?
おいしそう、、、